殿堂入りのお皿たち

世の中にあまた煌めく珠玉のお皿たちの記録

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

殿堂入りのお皿たち その99【フロリレージュ の かき氷】

ここ数年で劇的に進化した食べ物として、かき氷を挙げることができるであろう。 もちろん多くの素晴らしいかき氷専門店が存在するが、 このかき氷は、フレンチ店のかき氷である。 不定期に、かき氷が提供されるので、常時食べられるわけでは無い。 しかし、…

殿堂入りのお皿たち その98【ビストロスマイユ の クネル】

ビストロにはグランメゾンには無い魅力がある。 絶対的な旨味、飛び抜けた一品、一期一会の味わい、その魅力はとどまるところを知らない。 幡ヶ谷のビストロスマイユさんには、無性にまた食べたくなるお皿が幾つも存在する。 その一つがクネル。 クネルとは…

殿堂入りのお皿たち その97【茶禅華 の 雉雲吞湯】

多彩な技法、圧倒的な火力を用いる中華料理は、やはり強い魅力を有している。 しかし、大胆さと繊細さを併せ持つ中華料理はそれほど多くはない。 茶禅華さんは、和の手法を合わせることで、中華料理を一段昇華させたお店であると言えよう。 どのお皿も素晴ら…

殿堂入りのお皿たち その96【紫藤廬(ウィステリア) の 台湾茶】

美味しい台湾茶の味わいには驚くべきものがあります。 香りを味わい、お茶の味の変化を楽しんでいく。そこには、日本の茶道や煎茶道とはまた違った世界がひらけています。 台湾茶の頂き方にもいろいろなバリエーションがありますが、比較的気軽にその魅力を…

殿堂入りのお皿たち その95【カンテサンス の 魚料理】

カンテサンスと言えば、もはやフレンチの頂点の一つとも呼ぶべきお店でしょう。 昨年はテレビドラマのグランメゾンでも、カンテサンスの料理が多数登場しました。 カンテサンスの特徴は多くあれども、その最たるものの一つが魚への火入れの妙だと思います。…

殿堂入りのお皿たち その94【アロマフレスカ の リゾット】

アロマフレスカ、それは、新鮮な香りという意味。 店名が料理の性質を示唆していることは多いものの、ちゃんと店名通りのお皿が体現できていることは少ない。 こちらのお店は、どのお皿をとっても、なるほどと思わせられる。 どのお皿をとっても、オリーブオ…

コラム 食について書くこと ーなぜこのブログを情報発信ではなく、単なる「記録」としているのかー

このブログを更新し続けるにあたって、どこかでは書いておかねばならないと思っていたことを書くこととする。 珍しく、インフルエンザに罹患したことにより、今、この書くための時間を得ている。 私は偉そうに食べ物についての自分の記録を公開している。 こ…

殿堂入りのお皿たち その93【銀座 久兵衛 の マグロのステーキ】

銀座 久兵衛と言えば、高級な鮨の代名詞であったが、 昨年の鮨ブームにより、比較的予約の取りやすい敷居の低い鮨屋のイメージも出てきた。もちろん安くなったわけではないので、依然として敷居は高いのだけど。 その久兵衛さんで恐らく誰もが美味しいと思う…

殿堂入りのお皿たち その92【故宮晶華 の 翠玉白菜】

台湾と言えば、実際には中国のお宝が集まっている場所。 故宮博物館にはいくつものお宝がありますが、そのうちの一つが翠玉白菜。 これが目玉であるのに、しばしば世界の博物館に貸し出されて、故宮博物館には無いことも多い。 そんな観光客にせめてもの罪滅…

殿堂入りのお皿たち その91【ジョエルロブション の キャビアアンペリアル】

世界的なグランメゾンであるガストロノミージョエルロブション。 そのスペシャリテの代表的なものが、こちらのキャビア アンペリアル。 まず、見た目に驚かされます。手間のかけ方が半端でないです。 カリフラワーのクリーム、カニ、キャビアの組み合わせで…

殿堂入りのお皿たち その90【麺屋雪風 の 味噌ラーメン】

真冬の札幌。吹雪が吹きすさぶ中に行列のあるお店がある。 深夜、豪雪の中、30分ほどは並んだだろうか。 その行列の後に出てきたラーメンがこちら。 上に乗っているのは、北海道らしく、ジャガイモの細切りを揚げたものである。 冷めにくい味噌ラーメンが…

殿堂入りのお皿たち その89【ナリサワ の 里山キュイジーヌ】

里山キュイジーヌをうたうお店がある。 料理に哲学性を織り交ぜてくるお店、私はそのようなお店は好きであるが、ともすると押しつけがましい感じになってしまうこともある。 しかし、こちらのお店では、和と洋の区別も意識させず、巧みに独自の境地を切り拓…

殿堂入りのお皿たち その88【かつ元 の とんかつ】

かつ元さんは調布という立地もあってか、とんかつ界でも殆ど無名のお店かと思われます。とんかつ界では、なりくら、ポン多、丸五、あげづきさんあたりの名前が挙がることでしょう。私は、胡麻油が香るジャンクなとんかつが好きなので、その点から言うと、こ…

殿堂入りのお皿たち その87【アヂト の フルーツサンド】

駒澤大学の駅から離れた地に、まさにアジトのようなお店アヂトさんがある。 建物も興味深く、メニューも興味深い。 しかし、興味深いだけでなく、そこには奥深さもあり訪問する価値がある。 多くの素晴らしいメニューがあるが、ここは、映えを優先し、いちご…

殿堂入りのお皿たち その86【コンヴィーヴィオ の カチョエペペ】

世の中に珠玉のパスタはあまたあるが、こちらのカチョエペペは間違いなくそのうちの一つに入る。 カチョエペペは単純なパスタ故に、パスタそのものの出来が正面に現れる。 こちらのカチョエペペには変遷があり、少し幅広から、かなり幅広に移ってきているよ…

殿堂入りのお皿たち その85【豪龍久保 の のどぐろ】

近年、のどぐろが一気に人気の魚になったわけですが、 のどぐろの焼き物の中でも最上位のものがこちら。 抜群の火入れと皮目の美味しいさはこれ以上のものは無いと思わせる凄さがあります。 見た目も美しいですね! 豪龍久保 tabelog.com

殿堂入りのお皿たち その84【新喜楽 の ひとり鴨鍋】

今回は東京者による関西への羨望による加点が入っているかも知れません。 梅田の繁華街のど真ん中にそのお店はあります。 様々な料理が揃う居酒屋に近い雰囲気のお店ですが、独特なアットホーム感があります。駅のそばのお店にありがちな、ぞんざい感があり…

殿堂入りのお皿たち その83【ハティフナット 吉祥寺のおうち】

今回は番外編に近い内容です。 食べ物とは、その背景にあるストーリー、雰囲気とは切っても切り離せません。 こちらのお店は、お店の佇まいそのものが殿堂入りのお店です。 こちらのお店に伺ったならば、二階の手動式エレベータのそばに座ることをお薦めしま…

殿堂入りのお皿たち その82【青空 の お鮨たち】

2019年は、まさにお鮨やさんブームに火がついた年となったわけですが、もちろんそれ以前より多くの名店がひしめいていました。 鮨の中心地である銀座において、一際明るい煌めきを放つお店、青空さん。 握りの凜とした端正な佇まいでは最上位ではないでしょ…

殿堂入りのお皿たち その81【レフェルヴェソンス の ノンアルコールペアリング】

近年、秀逸なノンアルコールのペアリングを提供してくれるお店が増えてきています。 お酒と料理のマリアージュを楽しむのもありですが、純粋に料理を味わうのであれば、お酒が邪魔になるケースもあり得ます。もちろん、体質的にお酒が苦手な人もいます。 一…

殿堂入りのお皿たち その80【ラ・セゾン の カレーパン】

カレーパンは、日本人の国民性が産んだ偉大な発明品なわけですが、 森下のカトレアさんが元祖であると言われています。 下北沢のアンゼリカさんも有名ですが、閉店してしまい残念な限りです。 一方、私がこよなく愛しているのは、ラ・セゾンさんのカレーパン…

殿堂入りのお皿たち その79【小松弥助 の 弥次喜多】

東のすきやばし次郎、西の小松弥助とよばれることもある伝説のお店です。 一手握りの妙に目が行きがちですが、こちらのお店で逃してはならない一品があります。 お持ち帰りの弥次喜多。 豪華な具材が詰め込まれたおにぎりのようなものなのですが、その渾然一…

殿堂入りのお皿たち その78【パフェテリア ベルさん の パフェ】

シメパフェに火をつけたお店でしょうか。 シメパフェと聞くと、たいしたことはないのかと思いきや、実際に頂いてみると情熱のこもった素晴らしいパフェだとすぐにわかります。 全てのパフェに手抜きはないのですが、象徴的なパフェはこちらの写真のパフェだ…

殿堂入りのお皿たち その77【龍朋の チャーハンと生姜ラーメン】

チャーハンの好みはいろいろとありますが、チャーハンと言えば多くの人がこちらのお店を挙げるでしょう。 チャーハンも美味しいのですが、こちらに来るとついつい生姜ラーメンも食べてしまうのがたまにきず。生姜ラーメンも病みつきになる美味しさなのです。…

殿堂入りのお皿たち その76【龍吟の ふぐ】

龍吟さんと言えば、言わずと知れた世界的な名店ですが、 冬場の時期にはまれにふぐのコースが出てくることがあります。 通常のお料理も凄いのですが、このふぐが凄いのです。 日本料理の名店でありながら、豪快なふぐの唐揚げなども出てきます。 ふぐ専門店…

殿堂入りのお皿たち その75【レストケイヤマウチの 鳥】

レストケイヤマウチ、シェフの創意工夫が満ちあふれているお店であるが、 単純に楽しんでいると、思わぬ落とし穴にはまる。 こちらのお皿は、ブラックジョークと言ってしまえば単純であるが、 生きとし生けるものを食べることの意味を考えるべきとのシェフの…

殿堂入りのお皿たち その74【珈琲館(岡本)の チーズケーキ】

岡本の天上川沿いにある老舗の喫茶店。 とても味があるお店というだけでなく、ドリンクもケーキ類も工夫が凝らされている。 珈琲館 特にチーズケーキは絶品であり、季節によっては、その季節独特の風味のチーズケーキも提供してくれる。チーズケーキは数あれ…

殿堂入りのお皿たち その73【アポロの サガナキチーズ】

サガナキチーズとは、ギリシャのチーズを焼いた料理である。 特に、アポロのサガナキチーズは、ハチミツとレモン果汁をかけて仕上げられるという禁断の食べ物。 その禁断さから好みは分かれるかも知れないが、はまったときの美味しさは半端がない。 注意点と…

殿堂入りのお皿たち その72【もも瀬の 穴子ばら揚げ丼】

穴子丼は数々あれど、こちらの穴子丼は異色、かつ、すこぶる美味である。 見た目からしても異色な穴子丼であるが、その実、穴子の風味、天ぷらの満足感、お皿全体でのバランス感、それらが緻密に計算され尽くしたお皿である。 大葉と白胡麻と刻み海苔などが…

殿堂入りのお皿たち その71【Le Selの オーガニックラーメン】

東京の有名フレンチ店が、京都に意欲的なラーメン店を作り上げた。 有機野菜を香ばしく焼いて、有機野菜の出汁と一緒に煮詰めて作られた野菜ポタージュスープのラーメン。 決して上品すぎることなく、バランスの良いお皿に仕上がっており、食後の満足感もあ…