殿堂入りのお皿たち その75【レストケイヤマウチの 鳥】
レストケイヤマウチ、シェフの創意工夫が満ちあふれているお店であるが、
単純に楽しんでいると、思わぬ落とし穴にはまる。
こちらのお皿は、ブラックジョークと言ってしまえば単純であるが、
生きとし生けるものを食べることの意味を考えるべきとのシェフの主張が見え隠れする。
本当に食べ物を楽しむためには、そのような高次の思考も必要である。
子供頃に京都に行っても楽しくないが、大人になって京都に行けば楽しい。
それはその人がより京都を楽しめるように成長したからである。
食べ物においても、食べ手の成長がやはり必要である。
食べ物を堅苦しく食べることこそ、食べ物への冒涜かも知れないが、時には深く考えてみるのも良いのではないだろうか。