殿堂入りのお皿たち

世の中にあまた煌めく珠玉のお皿たちの記録

殿堂入りのお皿たち その144【カフェクミン の スパイスプリン】

世の中に数々のプリンあれど、スパイスプリンは珍しい。

そう、私は、正直なところ、珍しい、というだけで、その食べ物への評価が加点されてしまう傾向を持っている。

こちらのプリンは、プリン本体、上のクリーム、下のシロップ、それぞれに独特の工夫を感じる。

そう、私は、正直なところ、作り手の工夫が感じられる、というだけで、その食べ物への評価が加点されてしまう傾向を持っている。

ということで、このプリンは殿堂入りするわけですが、実際にとても美味しいプリンです。

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殿堂入りのお皿たち その143【銀座ふじやま の 間人蟹(たいざがに)】

日本の冬の味覚の代表的なものの一つが蟹である。

間人蟹は松葉蟹の中でも特に厳選されたブランド蟹である。

京都の丹後半島の一部で水揚げされた蟹であり、そのブランドを示すために特別のタグが付けられる。

蟹は美味しいのだけれど、自分で殻から食べるとなかなかに集中力を削がれる。

このふじやまさんの盛りつけは、すこぶる美しく、極上の蟹を極上の食べ方で頂くことができる。

この甲羅の中に人を陶酔させる力が入っている。f:id:Specialite:20200218010232j:plain

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殿堂入りのお皿たち その142【茶禅華 の 松葉春捲】

独特の春巻きを出すことにより、世に姿を現した中華料理屋さんは多い。

鮎の春巻きがその代表的なものであるが、茶禅華さんのこの春巻きは凄すぎる。

なんと、松葉蟹の春巻きである。

その繊細でありながら芳醇な味わいが一本の春巻きの中に凝縮されている。

この春巻きは、春巻きの女王とでも呼ぶべきお皿である。

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殿堂入りのお皿たち その141【リュモンコーヒースタンド の バタートースト】

バタートーストとは恐ろしい食べ物である。

食べ物は、基本、栄養があるものは美味しく感じられる。

人間の舌というのはそのように出来ているのである。

バタートーストは、炭水化物、脂肪、糖分、塩分がふんだんに含まれている。

これらが絶妙なバランスで襲ってくるとき、人は悶絶せざるを得ない。

こちらのバタートーストは、まさに悶絶を誘うバランスである。

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殿堂入りのお皿たち その140【味甘club の クリームぜんざい・冷】

和スイーツは、その性質上、なかなか創造的なメニューが生まれてこないが、

凄い、クリームぜんざいを発見した。

まず、見た目が凄く(水玉模様の影は意図的か)、ガラスのふたの上には、きなこが乗っている。そして、付け合わせには、昆布と団子。中にはかき氷も入っている。

そう、このメニューには、温と冷、もっちりとしゃりしゃり、甘いとしょっぱい、脂と水、という最低4つの対比がちりばめられている。

そして、それぞれが相当に上質と来ている。

これは、凄い和スイーツです。

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殿堂入りのお皿たち その139【カフェフルーラン の カフェオレグラッセ】

このカフェオレグラッセ、単なるインスタ映えのための二層ではありません。

濃い珈琲が上面に来ることで、鮮烈な香りが襲ってくるのです。

そして飲むときには、口に珈琲とミルクが均等に襲ってくるのです。

なので、飲み終わるまで二層は保たれます。

このアイデアも凄いのですが、これを実現するためには、ミルクの糖度や、グラスの形状など、相当の工夫があったものと思われます。

人を驚かせたい、人に美味しいものを飲ませたい、食材を最大限に活かしたい、これらの想いが凝縮したこの一杯、尊いとしか言いようがありません。

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殿堂入りのお皿たち その138【トゥールダルジャン の 鴨料理】

言わずと知れたフレンチの老舗、トゥールダルジャン。

その鴨料理はまさに伝統の味の極致。

ソースの種類は幾つかバリエーションがありますが、いずれも素晴らしい。

全ての鴨料理には、通し番号が付けられており、

昭和天皇のパリ来店の時に53,211羽目の鴨で、

東京のトゥールダルジャンではこれに由来し、53,212羽目の鴨からナンバリングしているそうです。

こちらのお店は今でもビールを置かないという伝統を頑なに守っています。

こういう頑固なお店もそのまま残っていて欲しいと思います。


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