コロナウイルスの見通し5 台湾の研究者によるSIR解析 日本の感染のピークは4月26日?
※本記事は、個人で書いたものであり、間違いを含んでいる可能性があります。必ずしも、全てが正しいと は限らないことをご了承下さい。
台湾の学者による、SIRモデルによる日本のコロナ見通し予測が出された。
以下、引用。
「徐氏が算出した「楽観的シナリオ」によれば、日本の感染のピークは4月16日となり、累計の感染者数は2万人以上に達するとされる。一方、「悲観的シナリオ」によれば、日本の感染のピークは4月26日になり、1日あたりの感染者は2000人を超え、累計の感染者数は5万人以上に達すると見ている。
徐氏は「いまの状況を見る限り、日本は第二の湖北省になる可能性があるが、それ以上に被害が深刻化しているイタリアや米国のようにはならないだろう」としながら、今後、日本でのさらなる感染拡大は不可避だと見ている。その理由は「日本では、湖北省のように厳格な都市封鎖(ロックダウン)をしていないうえ、韓国のように大規模な検査と隔離も行っていないので、人から人への感染が中韓よりも長く続くと見られる」からだという。」
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/19371
考察に前に、まずは、SIRモデルとは何かを少し考えてみよう。
以下、Wikiより。
SIRモデルにおいて、全人口は感受性保持者・感染者・免疫保持者による非接触無感染者の3つへ分割され、感受性保持者Sは感受性保持者Sと感染者Iの積に比例して定率で感染者Iに移行し、感染者Iは定率で免疫保持者Rに移行する(感染期間は指数分布に従う)と仮定される。
ただし、β > 0 は感染率、γ > 0 は回復率(隔離率)を表す
このような単純なモデルで考えると、下記のような逐次反応的な感受性保持者・感染者・免疫保持者数の経時変化となる。
引用ここまで
式をぱっと見る限り、理論的にはあまりにも単純であるが、経験論的に、実態がこのモデル式に従うことが多い、と言うことのように思う。
日本の場合、PCR検査率の問題があるので、そもそものモデルに使う数値に問題があるが、実際の感染者数 = 観測された感染者数 × C (定数)となっていて、関数系の形自体は意味があるとすれば、日本の感染のピークは4月26日という予測はある程度意味があるかも知れない。