殿堂入りのお皿たち

世の中にあまた煌めく珠玉のお皿たちの記録

コロナウイルスの見通し18 大阪で抗体保有率1%程度

東京に先立って、大阪で、

「市民の1~2%が新型コロナの抗体保有大阪市立大調査

https://www.sankei.com/west/news/200501/wst2005010024-n1.html

という報道が出てきました。

「4月下旬の2日間、新型コロナの診断・治療以外の目的で同病院を外来受診した成人患者312人を無作為に抽出し、血液中の血清を調べた。その結果、3人が新型コロナへの感染からの回復期に発現するとみられているタイプの抗体を持っていることが分かった。」

とのこと。思いの外、少ない結果だと思います。

 

ここ数日報道された事実は、かなり困惑させられるものが多いです。

まず、日本のコロナ 株が、アジア型ではなく、欧米型であるとのことです。

日本のコロナ 株が弱毒性ゆえに、日本では感染者も死者も少ないと言う見方があったわけですが、その可能性は低いとのことです。

日本で、ロックダウンがゆるいのに、なぜ、感染者や死者が少ないのか、ますます謎になりました。

欧米での例から、感染力はかなり高いと思われました。例えば、ニューヨーク市の抗体保有率は、25%程度と高く集団免疫獲得という方策は荒唐無稽とは思えない情勢でした。

一方、日本の抗体保有率が1-2%だとすると、やはり日本では感染力があまり強くないと考えざるを得ません。

日本人の身体そのものがコロナに感染しにくい、日本人の生活様式(家の中で土足ではない、お風呂に毎日入るなど)がコロナに感染しにくい、などの理由が考えられます。

しかし、日本の抗体保有率が1-2%は、この先を考えると、厳しい結果だと思われます。もし、日本人が感染はするけれども、重篤化をしないのであれば、今の程度のゆるい自粛で、医療崩壊を起こさない程度に罹患を続け、集団免疫を獲得できると言う可能性がありました。

しかし、抗体保有率が1-2%とすれば、集団免疫獲得には道のりが遠く、純粋にコロナウイルスを封じ込めようとするならば、より強力なロックダウンが必要だと思われます。ここで、策を誤ると、じわじわと長期戦になってしまうと思われます。