コロナウイルスの見通し3 いつ、終息するのか? 現状の認識
※本記事は、個人で書いたものであり、間違いを含んでいる可能性があります。必ずしも、全てが正しいと は限らないことをご了承下さい。
日本の対コロナウイルス対応策は、現在、フェーズ2に入っていると思います。
フェーズ1は、クラスター対策。
徹底的にクラスターの追跡をし、そのクラスターを断ち切るというやり方。
そのためには、PCR検査件数を抑え、医療のリソースを温存してきた。
医療崩壊がもっとも危険なことであるので、それを避けるための作戦であり、しばらくの間は有効に機能した。
しかし、現在では、感染経路のわからない陽性者が増え、フェーズ1は過ぎてしまった。本当の、このフェーズ1の間に、フェーズ2のための施策をうっておくべきだったと考える。その施策とは、いつでもPCR検査件数を増やせるようにすることである。そのためには、軽症者の対処法を、ホテル借り上げ、自宅療養と仮定し、早めに準備を進めておくべきであった。
フェーズ2は、重傷者のみを重点的に医療対象とし、PCR検査件数を上げて軽症の陽性者をちゃんと隔離することである。このことにより、罹患者数の経時変化プロットは、諸外国のものと近づいていくであろう。問題は、医療崩壊が起きないかということであるが、データの積み上がりにより、重症化率は当初考えられていたよりは下がると思われ、大丈夫であると信じたい。このフェーズでは、一般国民は、とにかく罹患しないように最新の注意を払うことが大事である。一気に、重症の罹患者が増えると医療崩壊を招く。一方、コロナウイルスの恐ろしいところは、未知な部分が多いことである。実は、専門家ですらコロナウイルスの詳細はわからないのである。国民はともかく、医療関係者にも、科学に基づく冷静な対応をとってくれることを祈る。
このフェーズ2の間に、最悪のシナリオを立て、フェーズ3の準備をしておくべきである。
その他、フェーズ2で、幾つか気を付けるべきことは、第一には、海外からの強毒性コロナウイルスの流入である。ここ最近の報道でも、羽田空港にサーモグラフィーが設置されたのが昨日であること、成田空港での検疫の不備の多さ、など、正直なところ、最も気を付けねばならぬところが、何ともお粗末である。フェーズ2で、強毒性の第2波(第1波の免疫が効くか効かないかはわからない)が入ってくると、極めて危険である。(ここでの議論は、日本の現在のコロナウイルスが弱毒性であることを仮定している)
参考データ(ネクストストレイン(Nextstrain)):日本は紫色のグループに属している