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コロナウイルスの見通し34  「抗体検査」東京の献血で0.6%陽性

「抗体検査」東京の献血で0.6%陽性、という報道がなされました。

https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3979923.html

 

厚労省が行った新型コロナウイルスの「抗体検査キット」の性能評価の調査で、東京で集めた500人分の献血のうち、0.6%が陽性だったことがわかりました。ただ、厚労省は検査キットごとに結果のばらつきがあり、正確な評価は出来ないとしています。

 関係者によりますと、性能評価を行った複数のキットの結果を合わせると、東京では、500検体のうち最大3検体、0.6%で陽性の結果が出たということです。」

 

この数字は信頼性はイマイチと言うことですが、大方の予想より低いと思います。これまで、クリニックなどで散発的に報告されてきた数字と比べてもかなり低いです。

簡単に計算してみると、

東京の人口1400万人 x 陽性率0.6% = 陽性者 8.4万人

東京都の死亡者数累計 203名 とすると、

致死率 = 203/84000 = 0.24%

(ちなみにPCR検査では、陽性者累計 13,712 名)

となります。

やはり致死率は当初の値よりかなり低いですが、それでも0.1%を越えてきました。

 

この0.6%と言う数字は、喜ぶべきか悲観すべきか微妙な数字です。多くの人がかかっていないと言うことは、後遺症の可能性などを考えれば基本的に喜ばしいことですが、第2波が来やすいことも意味しています。従って、海外からの入国制限も緩めることがなかなか出来ないでしょう。

海外の抗体検査結果と比較しても、東京の数字はかなり低いです。非常に緩い自粛の割に、これだけ陽性者が少ないことはどう説明すれば良いのでしょうか。

屋内で靴を脱ぐ、ハグをしない、マスクをする、などの生活習慣の差は大きいと思いますが、まだ何か、大きな差があるのかも知れません。