殿堂入りのお皿たち

世の中にあまた煌めく珠玉のお皿たちの記録

コロナウイルスの見通し22 交通事故をゼロにするために、自動車を止めてしまうという方策

昨日提示した三つの道に関わる意見を引用しておきます。

 

1 何もしない場合(医療も標準治療しかしない)、何人が死んで、経済的損失は幾らか?

2 緩やかな自粛をした場合(日本)、何人が死んで、経済的損失は幾らか?

3 完全なロックダウンをした場合、何人が死んで、経済的損失は幾らか?

 

個人的には、コロナウイルスが不明な点が多かった時点では、3の方策を取ることは正解だったと思います。しかし、事実がある程度わかってきた今、その事実に照らして、今取るべき道を冷静に議論すべきと思います。

個人が、自身で冷静な判断をすることは極めて重要なことと思います。

自粛警察(https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020050290135529.html)なるものが現れているようですが、国からの要請を悪い意味で鵜呑みにして、個人が冷静な判断を行わない場合、かえって危険な全体主義に陥りかねません。

 

ーーーーーーーー以下、引用ーーーーーーーーー

 今週(5月7・14日ゴールデンウイーク特大号)のトップは「『小池知事』煽動(せんどう)でいつまで『命の経済』を止めるのか」。

 和田秀樹氏(精神科医)が憂慮する。

 〈「日本人の価値観は、コロナに感染して死なないためなら、ほかのどんな害を受け入れても平気だ、ということになっている」

 「経済問題が原因の自殺者は、ピーク時に年間9000人いたのが、いま4000人に減っている。しかし、こうして不景気や陰鬱な雰囲気が続くと元に戻りかねず、そうなれば5000人も増えてしまいます」〉

 国際医療福祉大の松本哲哉教授も、

 〈「今後は感染症対策と経済のバランスを考えなければいけないと思います。(中略)経済を無視した感染症対策では、われわれの生活の根源が揺るがされかねません」〉

 順天堂大の奥村康特任教授が今の状況に手厳しい結論。

 〈「交通事故をゼロにするために、自動車を止めてしまうという方策」〉

https://www.sankei.com/premium/news/200503/prm2005030006-n1.html

 

コロナ不況によって、自殺者が累計14万~27万人増加する――。

 京大の研究グループ「レジリエンス研究ユニット」(ユニット長・藤井聡教授)が4月30日、衝撃的な試算を発表した。試算によると、過去のデータから、実質GDP成長率が下落すると、失業者が増え、自殺者が増えるという相関関係が実証されている。そこで、コロナが1年後に終息する「楽観シナリオ」と2年後に終息する「悲観シナリオ」を検討した。

 民間の試算を参考に、コロナ禍による経済不況で、2020年度の実質GDPがマイナス14.2%になると想定。失業率が6.0~8.4%に達するピーク時には、年間自殺者は3万4449~3万9870人(2019年度比1万4280~1万9701人増)に上る。

 ピーク後は、景気が回復し、失業率も低下していくが、年間自殺者数が19年度の水準に戻るまで、19~27年間かかり、自殺者の増加数は累計14万~27万人になるというのだ。

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/272701