殿堂入りのお皿たち

世の中にあまた煌めく珠玉のお皿たちの記録

コロナウイルスの見通し38 過ちては改むるに憚ること勿れ

コロナウイルスについて、当初は、このウイルスは未知のものであり、

薬も無く、致死率も不明であったので、慎重な対応になったのは妥当だと思われる。

すなわち、厳格なロックダウンを行う政策はやむを得ない。

 

しかし、現時点では、かなりのデータが集まってきている。

ロックダウンの効果はどの程度なのか?

致死率はどの程度なのか?

 

ロックダウンの効果についてですが、「アメリカのロックダウン、1週間早ければ「3・6万人の命救えた」」という報道がありました。これについては、根拠が辿れなかったので真偽の程はわかりません。正直、この手の計算が怪しい例は多々あるので鵜呑みには出来ません。

一方、下記はイタリアとスペインの感染者数経緯ですが、どこにも急な変化点はなく、このグラフからはロックダウンの効果があるようには見えないです。

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一方、致死率ですが、最新のアメリカCDCの見積もりでは、0.4%となっています。

https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/hcp/planning-scenarios-h.pdf

50歳未満では、0.05%と見積もられています。この数字は院内感染や、持病のある人を含んでいるので、実際には致死率はもっと低いはずです。これはインフルエンザと同程度か、それ以下です。

テレビではコメンテーターが、致死率は3%とか5%とか言っていますが、それは見かけ上の数字(死亡者数/検知された感染者数)です。

 

繰り返しますが、当初のロックダウンは仕方なかったと思います。しかし、その後のロックダウンは最新の知見を活かし、もっと柔軟に行っても良かったと思われます。

このように書くと、皆が油断するようなことを言うな、と言われそうですが、この計算に人間の感情は入っていません。

冷静に、ロックダウンの功罪をデータから語るべきと思います。