コロナウイルスの見通し

※本記事は、個人で書いたものであり、間違いを含んでいる可能性があります。必ずしも、全てが正しいと は限らないことをご了承下さい。

コロナウイルスの集束は、以下の三つが主な道だと思われます。

・ウイルスの根絶

・集団免疫の獲得

・治療薬、ワクチンの開発

一番目のウイルスの根絶はほぼ困難と思われ、治療薬の開発も見込み通り上手く行くかは未知数です。

注目すべきは、集団免疫の獲得ですが、これに関するデータはこれまで、殆ど出てきていませんでした。

まだ未査読のものではありますが、注目すべき論文が出て来ましたので、ここに記しておきます。

以下は、アメリカのカリフォルニア州サンタクララの調査結果です。

これを信じる限り、既知の感染者の50-85倍の実際の感染者がいることを示しています。

これから読み取れることは、

・感染者の殆どは自然に治っており、重症化率は思われていたよりも低い

・すでに抗体を持っている人の割合が、そこそこいる（2.49 to 4.16%）

　（この数字を少ないと取るか、多いと取るかは、異なる見解があり得ます）

と言うことだと思います。
個人的な意見は多々ありますが、この報告は、今後のコロナウイルス対策の方向性を決める上で極めて有用と思われます。

恐ろしいのは変異の速度で、すでに10程度の亜種があると言われていますが、個人的には弱毒化していくのではないかと予想しています、

COVID-19 Antibody Seroprevalence in Santa Clara County, California

Eran Bendavid, Bianca Mulaney, Neeraj Sood, Soleil Shah, Emilia Ling, Rebecca Bromley-Dulfano, Cara Lai, Zoe Weissberg, Rodrigo Saavedra, James Tedrow, Dona Tversky, Andrew Bogan, Thomas Kupiec, Daniel Eichner, Ribhav Gupta, John Ioannidis, Jay Bhattacharya

doi: https://doi.org/10.1101/2020.04.14.20062463

We report the prevalence of antibodies to SARS-CoV-2 in a sample of 3,330 people, adjusting for zip code, sex, and race/ethnicity. We also adjust for test performance characteristics using 3 different estimates: (i) the test manufacturer's data, (ii) a sample of 37 positive and 30 negative controls tested at Stanford, and (iii) a combination of both. Results The unadjusted prevalence of antibodies to SARS-CoV-2 in Santa Clara County was 1.5% (exact binomial 95CI 1.11-1.97%), and the population-weighted prevalence was 2.81% (95CI 2.24-3.37%). Under the three scenarios for test performance characteristics, the population prevalence of COVID-19 in Santa Clara ranged from 2.49% (95CI 1.80-3.17%) to 4.16% (2.58-5.70%). These prevalence estimates represent a range between 48,000 and 81,000 people infected in Santa Clara County by early April, 50-85-fold more than the number of confirmed cases.